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幸せの価値観を考える

1学期のプログラムの締め括りは「幸せの価値観を考える」と題して、私たちが感じる幸せとブータンの人たちが感じる幸せを比較して考えてみました。

幸せ=財産÷欲望

すなわち、財産を増やすことや欲望を抑えることで幸せの量は増やせるという考えです。これらのうち、ブータンでは「欲望を抑える」ことでより多くの幸せを感じると考えています。

そこで私たちもこの考えに従い、自分たちの生活を検討してみました。

まずは自分自身が幸せと感じる瞬間を付箋で張り出し、無くても良いものを削っていく作業。

「お風呂に入っている時」「試合に勝った時」「寝ている時」「おいしいものを食べている時」等々、自由に書いた付箋を眺めているうち、幸せにも質的違いがあることに気づき、グループ化しながら削っていいものを選択していました。

十分に欲望を削った後は、残った付箋を元に班ごとに幸せの形を模造紙で表現してもらいました。これは、GNHが4本の柱

・持続可能で公平な社会経済開発
・環境保護
・文化の構造
・良き統治

と、9個の指標

・心理的な幸福
・国民の健康
・教育
・文化の多様性
・地域の活力
・環境の多様性と活力
・時間の使い方とバランス
・生活水準・所得
・良き統治

から成ることに倣っています。完成した幸せの形はどの班もユニークで、木で表現したり、より深く幸福を感じられる順番に並べたりしていました。

もちろん何を幸せと感じるかは国によっても異なるし、同じ国の中でもこの様に人それぞれ異なります。ですが、グローバルシティズンシップを養う上で自身のアイデンティティを確立していくことは非常に重要です。今回の活動を通して自分自身の幸福感を整理してみたり、他者の幸福感に寄り添ってみて考えること自体が大切なことだと思います。

今回は時間の関係で分類するので精一杯でしたが、例えば「おいしいものを食べる時」なら「どれくらい食べれば満足なのか」のように量についても今後皆さんで互いの考えを深めていけるといいですね。

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世にもユニークな国ブータン~幸せの国に学ぶ~

5回目の土曜講座では、およそ3年半JICAブータン事務所長としてブータンに滞在された仁田知樹さん(現JICA北陸支部支部長)をお招きし、講演していただきました。

九州ほどの面積で、島根県ほどの人口であるブータンがいかにユニークな国であるかを多くのエピソードや写真を交えてご紹介いただきました。例えば、

・国土の大半が山と谷のため、50年ほど前までは車が一台も走っていなかった。
・山を縫うような形で幹線道路が敷かれているが、車で国を横断するにはおよ2日ほどかかる。
・元々王制が敷かれた国だったが、国王自らの発案で立憲君主制へと移行した。
・GNP(国民総生産:Gross National Product)よりGNH(国民総幸福量:Gross National Happiness)を大切にすることを憲法に盛り込んでいる。
・「幸せ=財産÷欲望」であり、分子の「財産」を大きくすることでなく、分母の「欲望」を小さくしようとすることで幸福度合いを高めることを大切にしている。

ブータンでは、国教であるチベット仏教の根底にある「足るを知る」精神が幸せを考える上で基本となっているそうです。

また、東日本大震災後の2011年11月に国賓として来日した第5代ブータン国王・王妃両陛下にまつわるエピソード、被災地へのご訪問や国会演説の詳細だけでなく、隣りの村から1日かけてJICAブータン事務所へ歩いて寄付金を持ってきてくださったご老人のエピソード等もご紹介いただきました。

一方、日本の対ブータン援助では、ブータン農業の父として知られる故「ダショー西岡」さんという日本人がいます。世界で唯一「ダショー」という爵位を頂いた外国人である西岡京治さんは、約50年前からブータンの農業の発展にご尽力されました。現在もJICAの青年海外協力隊やシニア海外ボランティア等による援助が継続しています。

仁田さんのご講演は終始ブータンに対する愛情や感謝で溢れていましたが、それは3年半ほどブータンに滞在された中でご自身が幸せとは何かという一つの答えを見つけた証であるようにも感じました。

お忙しいところ、お時間を割いていただいた仁田さんに心より感謝いたします。

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地球市民の資質を考える

4回目の土曜講座では、中央大学文学部の若林先生をお招きし、地球市民の資質(グローバルシティズンシップ)についてお話を伺いました。

「なぜこの講座を受講したのか」
「このプログラムで何を学ぶのか知っていますか」
「君たちにとって、ブータンの方にとってこのプログラムのメリットは?」
「地球市民ってどういう意味だろう?」

前半はこのような根本的な質問を生徒へ投げかけていただき、その生徒の答えから新たな問いかけをしながら、このプログラムの意義をより深く考える材料やきっかけを与えてくださいました。

後半は、中央大学が実施するグローバル人材の育成プログラムについてプログラムの立ち上げの一員であられる若林先生から説明をいただきました。

一般的なグローバル人材の要件として
・アイデンティティの確立
・挑戦する勇気(行動力)
・コミュニケーション力
がある。これに加えて大学の専門性を活かせる人材をこのプログラムを通して育てたい。中央大学の建学の精神「實地応用の素を養う」の通り、現場に活かしていく力も大切であると、お話をいただきました。

最後に、このプログラムの一つに参加したゼミ生の素晴らしい成果発表をyoutubeで視聴しました。

「準備をどれだけやったかで、実際に得られる成果は大きく変わる」

この発表のために、この学生はどれだけ準備をしたのか。プログラム参加前・中の準備、プレゼン資料の準備、話すことを覚えてしまうくらい繰り返す発表練習。表には見えないけど、成功の裏にある努力の大切さを教えていただきました。

お忙しいところ、お時間を割いていただいた若林先生に心より感謝いたします。

以下は、講演の中でご紹介のあった若林先生の記事です。
字幕なしでハリウッド映画を見る方法

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持続可能な開発を学ぶ

3回目の土曜講座では、日本環境教育フォーラム(JEEF)の田儀様をお招きし、ブータンの持続可能な観光開発についてお話を伺いました。

前半は、エコツーリズムについての説明。
「エコツーリズムは村おこし、地域の雇用につながる」
「大きな収入につながることは少ない」

エコツーリズムの長所だけでなく短所についても対話形式で学ぶことができました。エコツーリズムは、地域住民の文化や自然への見直しになったり、地域内でのねたみややっかみが対立につながったりすることもあるそうです。

後半は、日本環境教育フォーラム(JEEF)の実施しているブータンにおける観光開発についての説明。
実際に訪れる場所のプロジェクトについてのお話しだったので、研修生はブータンについて具体的なイメージを持つことができました。産業のない地域で経済開発だけを目標にするのではなく、いかに観光を通じて、自然と伝統文化を維持していくかが大切だというお話を伺いました。

「豊かさ」の尺度は国や地域によって異なります。どのような「豊かさ」に価値を置くかは人それぞれです。「グローバル化」、「自然」、「伝統文化」というキーワードとともに、研修生一人ひとりが現代社会について考えるきっかけになったのではないかと思います。

お忙しいところ、お時間を割いていただいた田儀様に心より感謝いたします。

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プロフィール

中大杉並

Author:中大杉並
本講座は、伝統文化とグローバル化のバランスと取りながら独特なアイデンティティを築き上げてきたブータンでグローバルシティズン(地球市民)としての価値観を学びます。

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