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カンボジアの観光業、内戦について学ぶ

本日はカンボジアの観光業、内戦について学びました。
まず現地研修でお世話になる旅行業者APEXカンボジアの八納さん、JICAシニアボランティアとしてカンボジア観光省で働く西村さんから、カンボジアの歴史、食文化および観光業について説明していただきました。
アンコールワットは、国旗にも描かれているのでカンボジアの印象としてすぐに出てくる答えですが、それ以外というと歴史の授業でもあまり勉強しないので、よく分からないというのが一般的な高校生の回答だと思います。
このアンコールワットが12世紀頃(鎌倉時代)に築かれたものであること、フランス植民地時代、ポル・ポト政権、内戦等々、これらが比較的現代に近い時期に起こった出来事であるため、今もなお現在のカンボジアにこれらの影響が残っていることを知りました。
また観光業についていえば、外国人観光客数で日本が1位だったのはすでに過去のこと。現在の外国人観光客数は中国が1位で、カジノやリゾート開発、高層マンション建設等にも中国資本が非常に多く流入してきています。また観光業における大きな問題はリピート率が低いことが指摘されていました。観光客の安定した増加を目指す上で、アンコールワット以外の魅力をどう発信していくのかは、旅行業が国内GDPの3分の1を占めるカンボジアにとって重要な問題です。

後半は、内戦期を生き抜いたAPEX会長の三浦キリブットさんによるビデオ講話を視聴しました。三浦さんには現地研修で直接お会いする予定です。三浦さんの半生、内戦期の様子が非常によくまとめられていて、視聴後の感想を共有する場面では内戦期に見られた非日常的な光景に強い衝撃を受けたこと、メッセージの最後にあった「日本は平和すぎる」というフレーズで表現したいこと等について、素直に感じた感想を話し合っていました。

生徒の感想より
内戦を経験した人が自分の親より少し上くらいの歳の方で、この悲惨な歴史が最近まであったことをリアルに感じました。なぜ、このような悲惨なことが起きてしまったのか。私たちのような悲惨な争いを知らない世代が、経験をしていないからといって「知らない」で済まされるような話ではありません。もっと深くカンボジアの歴史を知りたいと思いました。

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SDGsを理解する

SDGsについての理解を深めるため、まず17の目標を各班でカテゴライズしました。SDGsの目標は互いに関連しあっているため、明確な線引きができるものではありません。それでも例えば平和な世界、互いの協力が成立していなければ環境問題を解決することはできませんし、環境問題が解決しなければ産業の発展も見込めません。
そのため、生徒たちはカテゴライズを考える中で優先順位やより関係の深いもの同士を近くに配置したり、根本となるものを中心に据えるようなレイアウトを用いて17の目標を表現していました。
次にSDGsの達成状況を日本とカンボジアについて具体的に比較し、それぞれが抱える課題について優先順位をつけました。どの班も前回のNASAゲームと同様、自分の意見をもち、班の中で理由付けをしながら優先順位を考える姿勢が見られたのが良かったです。
その中で先進国だからといってあらゆる面で途上国を上回っている訳ではないことに気づき、また、先進国と途上国という大きな範疇での比較、先進国同士・途上国同士の地域間での比較を通して地球規模の問題がどこにあるのかを考えるよい機会となりました。
17の目標はどれも大きな問題を含んでいますが、自分はどの目標にどのような角度で取り組んでみたいのか。課題が大きいからといって何もできないと諦めるのではなく、例え小さな変化だとしても考え、行動する人が増えてくれば、少しずつでも現状は好転していくのかもしれませんね。


PBL型学習の導入(NASAゲーム)

4/27.第1回事前学習は保護者説明会の後にPBL型学習の導入として,NASAゲームを行いました.
NASAゲームはグループワークとして使えるコンセンサスゲーム(チームメンバーとの合意形成ゲーム)です.具体的には,個人としての意見を提示した後に,チームメンバーと話し合いながら一つの結論を導くという流れになります.
あなたは宇宙船に乗って月面に着陸しようとしている宇宙飛行士.月面には母船が待っているが,機械の故障で母船から凡そ320km離れたところへ不時着してしまった.宇宙船に残されたものの中で使えそうなものは15アイテム.「まずは重要なアイテムを見極めよう.」母船に無事辿り着くために一体,どのような観点でアイテムの優先度を決めれば良いだろうか.
これがNASAゲームの概要です.(詳細は公式ページ
このゲームの面白いところはNASAが示した模範解答があり,それと比較した際,一般的に個人で出した結論よりもチームで出した結論の方がより正解に近い点にあります.このゲームを通して,個人の意見を持つこと,チームで意見を戦わせながら合意形成をしていくことの重要性を感じてもらえたと思います.
中にはNASAのものと殆ど変わらないリストに仕上げたグループもあり,参加者から驚きの声が上がっていました.
社会が抱える課題にはNASAゲームのような正解が必ずしもある訳ではありませんが,高校生でもこのような協働活動を通して大人顔負けのアイデアができる可能性があるというのは非常に魅力的だと思います.
次回以降,望んで関わり始めた人,些細なきっかけから関わり始めた人,関わることを余儀なくされた人,きっかけは様々ですが,カンボジアという共通のフィールドで活躍される方々から多くのことを学び,今後の人生に活かしていってほしいと思います.
人と違うことを怖がる必要はない.人と違うからこそ出来ることがある.


2019年度年間プログラム

今年度の年間プログラムを掲載します.

プログラム2019

2019年度グローバルスタディーズ開始

2019年度のグローバルスタディーズが始まりました.今年度もSDGsをテーマにカンボジアでPBL型学習を行います.入学式の執り行われた4/8に新入生・保護者対象の説明会を実施しました.海外研修への関心が近年益々高まり,このグローバルスタディーズを受講したいと本校を選んでくれた中杉生がいました.担当者として嬉しい限りです.
おかげさまで今年度も最終的に28名(3年5名、2年5名、1年18名)の参加者を迎え,4月末から研修を開始します.自分の考えを持ち,仲間の考えにも耳を傾ける,その土台となる知識の土台を事前学習で築いていけるよう今年も多方面の方々に協力をいただき,プログラムを進めていきます.何を考え,何を創造するのか.全て自由です.共に実りある研修を創って行きましょう.

プロフィール

中大杉並

Author:中大杉並
中央大学杉並高校で実施している海外研修「PBL版グローバルスタディーズ」の活動を紹介しています。

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